フィラリア症予防月間

今月からフィラリア症の予防月間となります。関東地方では11月まで、月1回予防薬を飲ませる期間です。

日本全国を見ますと鹿児島地方では4月~12月、関東地方では6月~11月。北海道北部地方では6月~8月の3ヶ月です。

これは1日の平均気温が18度以上が1週間以上続いた時期の蚊がフィラリアを媒介するからです。

関東地方は5月~10月の間の蚊がフィラリアを媒介します。体の中に植え付けられたフィラリアの赤ちゃん(仔虫)は長さ200ミクロンという長さです。とても肉眼では見ることができませんが、蚊の口吻を通して肌に入り、血管組織を移行しながら大きくなります。

第4期幼虫という刺されてから1ヵ月ほど経過して少し大きくなった仔虫を100%殺します。そのため月1回の投与で順に仔虫を溶かしていくため成虫(20~30cm位の細長い虫)にならず結果的に予防ができるわけです。

つまり毎月仔虫を殺す治療をすることによって予防ができるので一般に予防薬と言われています。

予防薬に含まれる薬は医薬品ですので必ず動物病院の指示に従って投与してください。動物病院以外で入手された薬に対しては責任が取れませんので注意してください。

かわいい動物を病気から守るためには正しい知識を持って長く可愛がってください。私たち獣医が協力します。

関連記事

  1. 犬のフィラリア予防

  2. 歯周病に注意!

  3. 新型コロナウィルス感染対策

  4. マイクロチップについて

  5. サトウ・ニュータークリニック(併設)

  6. 口臭が気になったら?